中高生の矯正症例 Y.Kさん治療記録

Y.Kさんの治療概要
歯と歯列の大きさにアンバランスが生じると歯並びががたついてしまいます。Y.Kさんの場合、一見がたつきは少ないものの、スペースが不足したことで右上犬歯と右下奥歯が骨の中に埋まったままになっています。

このままでは歯並び、噛み合わせの機能、虫歯リスクの高まりなど様々な問題が起こってしまいます。
そこで埋まったままになりそうな右上犬歯と、右下奥歯のスペースの確保から開始することにしました。
治療経過①
装置をつけて右上犬歯と右下奥歯が出やすい環境をつくる

矯正装置を装着すると口内炎に悩まされる方もいらっしゃいます。
装置が唇や頬に当たる場合は、ワックスでカバーしてもらいますが、シールタイプの口内炎治療薬を使ってもらうこともあります。
埋まっている歯を引っ張り出すときはどうしても痛みを伴う
歯茎の中に埋まっている歯を引っ張り出すにはどうしても痛みを伴います。調整後しばらくの間は痛み止めの服用が必要になることもあります。

治療経過②
スペース不足で歯が埋まっている場合はスペースを確保して対処

埋まったままになっている原因がスペース不足であれば、そのスペースを確保することで引っ張り出すことは可能です。
ただ人によって、周りの骨に引っかかっていたり、骨と癒着している場合もあります。この様な場合は牽引に時間がかかったり、引っ張り出せないこともあります。
また埋伏の治療では治療期間が長くなりがちです。
親知らずの抜歯など矯正治療では必要に応じた対処を行う

下奥歯が倒れてしまった原因の一つに、親知らず(第三大臼歯)の影響が疑われます。
骨の奥深くに埋まっている親知らずの抜歯には、痛みだけでなくお顔の腫れなども起こりやすくなります。しかし歯並びを維持するためにも抜歯は必要です。

今回の治療では、上の親知らずは後ろ向きに埋まっていたのでそのままにしましたが、下の親知らずは抜歯して対処しました。

| 主訴 | 叢生 |
|---|---|
| 診断名 | 上顎右側犬歯と下顎右側第二大臼歯の埋伏を伴うAngle Class I 叢生症例 |
| 初診時年齢 | 8歳4か月 |
| 装置名 | マルチブラケット装置 |
| 抜歯非抜歯 | 下顎第三大臼歯(親知らず) |
| 治療期間 | 7年7か月(一期治療、二期治療合わせて) |
| 費用の目安 | 約91万円+消費税(検査料金、都度の処置費用等も合わせた総額) |
| リスク副作用 | 歯の移動に伴う軽微な歯根吸収、歯槽骨吸収、歯肉退縮(いずれも本症例ではほぼ無し)、矯正器具装着中のカリエスリスク増大(本症例では大臼歯にカリエスが発生し、その後う蝕処置) |

